簿記の独学費用はいくら?3級と2級を総額で比較

簿記の独学にかかる費用を3級と2級の総額で示す記事のアイキャッチ画像

本サイトの記事には、広告(アフィリエイトプログラム)が含まれる場合があります。広告を含む記事では、記事の冒頭にその旨を明記しています。Amazonのアソシエイトとして、ぼきの森学校は適格販売により収入を得ています。

【広告について】本記事には、当サイトが広告収益を得るリンク(アフィリエイト広告)が含まれる場合があります。掲載している価格は各社の公式サイトで確認した情報であり、広告の有無によって評価や順位を変えることはありません。

簿記3級を独学で取るのに、いくらかかるのか。教材費だけを答えると数千円ですが、実際には受験料と事務手数料、そして電卓が乗ります。さらに1回で受からなければ受験料がもう一度。この記事では、3級と2級それぞれについて、独学と通信講座の総額を同じ土俵に並べます。価格はすべて2026年9月6日に各社の公式サイトで確認したもので、受験料は税込です。結論を先に書くと、3級は独学と通信講座の差が数千円しかありません。差が大きく開くのは2級のほうです。

目次

まず固定でかかるもの

どのルートを選んでも共通してかかる費用が2つあります。

項目3級2級備考
受験料(税込)3,300円5,500円統一試験・ネット試験とも同額
事務手数料(税込)550円550円ネット試験をインターネット申込方式で申し込む場合
小計3,850円6,050円1回あたり

会場問い合わせ方式や統一試験の手数料は会場・商工会議所によって異なります。ここでは比較のため、インターネット申込方式の金額で揃えました。

もうひとつが電卓です。初回だけの出費で、2,000円から5,000円あたりが中心。すでに持っているなら0円ですが、四則演算のみという受験ルールに合っているかは確認が必要です。電卓の選び方をまとめた記事に、失格になる条件と必要な機能を整理しています。

3級:4つのルートを並べる

教材費の目安を出すのに、ひとつ手がかりがあります。ネットスクールのWEB講座には「教材込」と「教材別」の区分があり、3級標準コースは教材込11,000円、教材別5,400円(いずれも税込)。差額の5,600円が、テキスト・トレーニング・仕訳集・過去問題集・模擬試験問題集という紙教材5点分の実質価格です。市販で同等のものを揃える場合も、おおむねこの水準になります。

ルート教材・講座受験料等合計(税込)
完全独学(市販教材3冊)約4,000〜6,000円3,850円約7,850〜9,850円
スタディング 3級合格コース3,850円(WEB教材込)3,850円7,700円
ネットスクール 速修コース(教材込)9,000円3,850円12,850円
ネットスクール 標準コース(教材込)11,000円3,850円14,850円

ここに電卓代が初回だけ乗ります。表を見て気づくのは、完全独学とスタディングがほぼ同額だということです。スタディングの3級合格コースは3,850円で、市販のテキストと問題集を2冊買うのとほとんど変わりません。差は紙かWEBか、そして動画講義が付くかどうかです。

ネットスクールの2つは紙教材が同梱されるぶん高くなりますが、講義時間を見ると位置づけが違います。標準コースは基本講義9回で約21時間、これに仕訳テスト5回、総復習3回(約8時間)、解き方講義3回(約6時間)、直前答練4回(約21時間)が付きます。合計すると50時間以上の講義。独学で自分の時間を50時間使う代わりに、11,000円で講義を買うという構造です。

簿記3級の総額比較。独学約7,850〜9,850円、スタディング7,700円、ネットスクール速修12,850円、標準14,850円の棒グラフ

3級の結論

3級は、どのルートを選んでも総額8,000円〜15,000円の範囲に収まります。金額の差が小さいので、費用より「続けられる形式かどうか」で選んだほうが合理的です。

2級:ここで差が開く

ルート教材・講座受験料等合計(税込)
完全独学(商簿・工簿の教材)約8,000〜12,000円6,050円約14,050〜18,050円
スタディング 2級合格コース19,800円6,050円25,850円
ネットスクール 標準コース(教材別)32,000円+教材約9,000円6,050円約47,050円
ネットスクール 標準コース(教材込)41,000円6,050円47,050円

独学とネットスクールの標準コースで、3万円近い開きが出ます。この差が何を買っているのかを見ると、基本講義だけで約51時間(工業簿記11回・商業簿記14回)。さらに仕訳テスト10回、総復習の問題演習講義が工業簿記3回・商業簿記2回で約14時間、解き方講義5回で約9時間、直前答練8回。紙のテキストとトレーニング、仕訳集、過去問題集、模擬試験問題集も同梱されます。

スタディングはその中間です。19,800円で、基本講座から検定対策模試まで一通り揃い、実戦力UPテストと検定対策模試はPDFで印刷できます。ただし紙のテキストは付きません(WEBテキスト)。書き込みながら覚えたい人は、ここが分かれ目になります。

3級と2級をまとめて取るなら

簿記2級の総額比較。独学約14,050〜18,050円、スタディング25,850円、ネットスクール標準47,050円の棒グラフ

スタディングには3級・2級セットが21,800円で用意されています。3級単体3,850円と2級単体19,800円を別々に買うと23,650円なので、セットのほうが1,850円安い計算です。3級を取ってから2級へ進むことが決まっているなら、最初からセットを選ぶ手はあります。

不合格1回のコストを入れて考える

ここまでは1回で受かる前提の金額です。実際には、日本商工会議所が公表している合格率は3級のネット試験で40.8%、2級のネット試験で32.9%(いずれも2025年4月〜2026年3月)。統一試験の2級は直近2回が15.1%でした。1回で受かる前提は、統計的には強気な想定です。

不合格1回で追加されるもの3級2級
受験料+事務手数料3,850円6,050円
追加の学習期間1〜2か月2〜3か月
教材の買い直し通常は不要通常は不要(年度改定をまたぐ場合は必要)

金額そのものは大きくありません。効いてくるのは期間のほうです。2級で3か月延びると、転職の応募時期や異動のタイミングを1つ逃すことがあります。講座に数万円を払うかどうかは、この期間を短くできる見込みがあるかで判断するのが実際的です。

ただし逆も言えます。講座を買っても消化できなければ、期間は縮みません。動画講義を50時間ぶん買うということは、50時間を確保する約束をするということです。ここは通信講座が続かない理由を分解した記事で、週あたりの割り振り方を具体化しています。

見落とされがちな費用

  • 受講期限:ネットスクールの3級標準コース(9月スタート)は2027年1月末、2級標準コースは2027年3月末が受講期限です。期限内に消化できないと、払った金額の一部が無駄になります。速修コースには1か月2,000円の延長制度があります
  • 印刷代:WEB教材中心の講座では、模試を紙で解くために印刷することになります。コンビニ印刷なら1回数十円ですが、答練を何回も解くと積み上がります
  • 年度改定:2027年4月以降に受験がずれ込むと、出題区分表の改定で教材の買い直しが必要になる可能性があります。詳細は2027年度改定の記事に

まとめ

  • 受験料と事務手数料は3級3,850円、2級6,050円(税込・インターネット申込方式)
  • 3級は独学もスタディングも総額8,000円前後。差が小さいので費用で選ぶ意味は薄い
  • 2級は独学約1.5万円、スタディング約2.6万円、ネットスクール標準約4.7万円と開く
  • 不合格1回の実質コストは金額より期間。2級で2〜3か月延びる
  • 受講期限・印刷代・年度改定による買い直しが、表に出てこない費用

次に読む

ルートを決める → 独学・通信講座・スクールの選び方

教材を選ぶ → 簿記3級のテキストの選び方

勉強法の記事をまとめて読む → 勉強法カテゴリ

独学の費用と講座の費用を並べて考えたい方は、各社の受講料をまとめた 簿記の通信講座を比較|3級・2級の総額と選び方 もあわせてご覧ください。

動画で学ぶ|無料の講義で費用をおさえる

よくある質問

簿記3級を独学で取ると総額いくらですか?

市販教材3冊で約4,000〜6,000円、受験料と事務手数料が3,850円(税込)で、合計おおよそ7,850〜9,850円です。電卓を新しく買う場合は2,000〜5,000円が初回だけ加わります。なおスタディングの3級合格コースは3,850円で、独学とほぼ同じ総額になります。

2級は独学と通信講座でどのくらい違いますか?

独学が総額約1.4〜1.8万円、スタディング2級合格コースが約2.6万円、ネットスクールの標準コース(教材込)が約4.7万円です(いずれも受験料込・税込)。差額で何を買っているかを見ると、ネットスクールは基本講義だけで約51時間、紙教材5点が同梱されます。

教材費を抑えるコツはありますか?

冊数を増やさないことが最大の節約です。テキスト・論点別問題集・本番形式問題集の3冊で足ります。中古を使う場合は、出題区分表の対応年度を必ず確認してください。2027年4月以降に受験するなら、改定に対応した版が必要になります。

講座代は経費になりますか?

個人事業主が事業に直接必要な知識を得るために支出した場合、研修費等として必要経費になり得ます。ただし、資格取得の費用が経費になるかは、その資格が事業と直接関係するか、一身専属的な資格でないかなど個別の事情で判断が分かれます。会社員が自己負担で受講する場合は特定支出控除の対象になり得ますが、要件と手続きがあります。個別の判断は税理士等にご相談ください。

執筆:ぼきの森学校 編集部 監修:公認会計士・税理士

情報確認日:2026年9月6日(受験料・手数料は 日本商工会議所、講座価格は各社の公式サイトで確認。最新の金額は各公式サイトでご確認ください)

※市販教材の金額は編集部による目安であり、実際の価格は書店・販売サイトによって異なります。税務・法令に関する記述は一般的な解説であり、個別の判断は税理士等の専門家にご相談ください。

内容の誤りにお気づきの際は お問い合わせフォーム からお知らせください。運営者情報・監修体制 もあわせてご覧ください。

この記事が役に立ったらシェアしてください
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ぼきの森学校の編集部です。日商簿記(初級・3級・2級)と原価計算初級の講義動画・解説記事・仕訳トレーニングを制作しています。記事は公認会計士・税理士が監修し、日本商工会議所の出題区分表や公表資料などの一次情報を確認したうえで公開しています。内容の誤りはお問い合わせフォームからお知らせください。

コメント

コメント一覧 (1件)

目次