ネットスクール簿記講座|講義時間と価格を分解する

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簿記2級の標準コースが41,000円。スタディングの2級が19,800円であることを考えると、倍以上です。この差額21,200円で何を買っているのかを、公表されている数字から分解します。ネットスクールは講義回数と時間、同梱教材、受講期限を細かく公開しているので、こういう分析ができる数少ない講座です。価格はすべて税込、2026年9月6日に公式サイトで確認しました。

目次

2級標準コースの中身を数字で開く

構成回数時間
基本講義(工業簿記11回・商業簿記14回)25回約51時間
仕訳テスト10回—
総復習問題演習講義(工業簿記3回・商業簿記2回)5回約14時間
解き方講義5回約9時間
直前答練8回—

時間が明示されているものだけで74時間。これに仕訳テスト10回と直前答練8回が加わります。答練は本番形式なので1回あたり90分+解説と見れば、それだけで20時間以上。全部を消化すると100時間前後の講義を受けることになります。

ここで注意したいのは、これが学習時間そのものではないという点です。講義を聞く時間に加えて、自分で問題を解き直す時間が別に要る。2級の合格に必要な総学習時間を200〜250時間と見積もると、そのうち約100時間が講義、残りが自習という構造になります。

価格の区分が4つある

ネットスクール簿記2級標準コースの講義量。基本講義約51時間、総復習約14時間、解き方講義約9時間、答練等約26時間の棒グラフ
区分教材込教材別
初受講者41,000円32,000円
他資格の受講経験者39,400円30,400円
再受講者—18,000円

教材込と教材別の差は9,000円。同梱されるのは、とおるシリーズのテキストとトレーニング、脳科学×仕訳集(第3版)、いま合格!日商簿記2級過去問題集、模擬試験問題集2026年度版です。2級は商業簿記と工業簿記の2科目ぶんあるので、市販で同等のものを揃えると近い金額になります。すでに手元に教材がある人以外は、教材込を選んで問題ありません。

目を引くのは再受講者の18,000円です。一度受講した人が翌年もう一度受ける場合、初回の半額以下になります。2級は統一試験の合格率が回によって15.1%まで下がることがあり、複数回の受験を前提に考える人も少なくありません。再受講の価格が明示されていることは、その前提に立った設計だと読めます。

差額21,200円が買っているもの

スタディング2級(19,800円)との差額で得られるのは、約100時間ぶんの講義と、紙の教材5点、そして講師への質問窓口。時間が明示されているぶん、計画が立てやすいという副次的な利点もあります。

3級には2つのコースがある

標準コース(9月スタート)速修コース(ネット試験対応)
教材込11,000円9,000円(既受講8,800円)
教材別5,400円(再受講3,000円)3,400円(既受講3,200円)
基本講義9回・約21時間9回
仕訳テスト5回—
総復習問題演習講義3回・約8時間3回
解き方講義3回・約6時間3回
直前答練4回・約21時間4回
受講期間2026年9月〜2027年1月末2026年9月〜10月末

速修コースは2か月の短期集約型で、2026年10月のネット試験を受ける人が対象です。標準コースが5か月かけて仕上げるのに対し、こちらは同じ講義構成を2か月で回します。受講期間が終了した場合、1か月2,000円で延長する制度があります。

どちらを選ぶかは、単純に受験日で決まります。10月に受けるなら速修、11月以降に受けるなら標準。標準コースのほうが2,000円高いだけで仕訳テスト5回が付くので、期間に余裕があるなら標準を選んで損はありません。

受講期限がある、という前提

ネットスクール簿記3級の標準コースと速修コースの価格・講義構成・受講期限を比較した図

ネットスクールのコースには明確な受講期限があります。3級標準コース(9月スタート)は2027年1月末、2級標準コースは2027年3月末。この日を過ぎると講義は視聴できなくなります。

期限があることは、必ずしも不利ではありません。むしろ独学で止まる人にとっては、外から締切が与えられることが効きます。ただし、仕事の繁忙期と重なる可能性がある人は先に計算しておいてください。2級の場合、約100時間の講義を2027年3月末までに消化する。9月に始めるなら7か月あるので月14時間、週3.5時間。ここに自習が乗ることを忘れずに。

この見積もりが厳しいと感じるなら、講座を買う前に週の時間割を書いてみるほうがいい。買ってから消化できないのがいちばん高くつきます。週の割り振り方は通信講座が続かない理由をまとめた記事で具体化しています。

教材を自社で出版していること

同梱される「とおるシリーズ」や「サクッとうかるシリーズ」は、ネットスクール自身が出版している書籍です。講義と教材の章立てがずれないという点で、これは実用的な意味があります。他社の講座で市販教材を併用すると、講義の順番と本の順番が合わずに探す手間が生じることがある。自社教材ならその問題が起きません。

裏を返すと、すでに別シリーズのテキストで学習を始めている人は、教材別を選んで手持ちの本を使い続けるか、教材込にして章立てを揃えるかの判断が要ります。1回転目の途中なら揃えるほうが早い。仕上げの段階なら手持ちのままで構いません。

1級まで視野に入れる場合

2級のあと1級へ進む可能性があるなら、講座選びの見方が少し変わります。

1級は2級までと性質が違い、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目で、合格まで年単位の学習になります。日本商工会議所の日程でも、1級が実施されるのは年2回だけ。第174回(2026年11月15日)は1級が実施される回ですが、第175回(2027年2月28日)は2級と3級のみです。

この段階になると、講義時間が公表されていることの価値が上がります。学習期間が長いほど、いつまでに何時間消化する必要があるかを逆算できないと計画が破綻するためです。ネットスクールは1級についても「12か月合格コース」のように期間を明示したコースを組んでいます。

もっとも、2級の段階で1級を決める必要はありません。2級に受かってから、仕事で必要かどうかを見て判断すれば足ります。ここで押さえておきたいのは、同じ講座を続けると教材の書き方や用語の使い方が揃うぶん、乗り換えより負荷が小さいという点だけです。

向く人と、向かない人

状況相性理由
講義を聞いて理解するタイプ向く2級で約100時間の講義。読むより聞くほうが入る人には効率がよい
紙のテキストに書き込みたい向く教材込なら5点が同梱される
締切がないと進まない向く受講期限が外部の締切として機能する
前回不合格で再挑戦する向く2級の再受講が18,000円(教材別)
費用を最小にしたい向かない2級教材込41,000円は選択肢のなかで高い部類
自分のペースで進めたい要検討受講期限があるため、長期戦を想定するなら期限の確認が必須

コースの詳細・最新の価格・開講スケジュールは ネットスクールの公式サイト で確認できます。スタート月ごとにコースが分かれているので、受験予定日に合うものを選んでください。

まとめ

  • 2級標準コースは基本講義25回・約51時間。総復習と解き方講義を含めると74時間、答練を入れると約100時間
  • 2級の価格は初受講で教材込41,000円・教材別32,000円、再受講は教材別18,000円(税込)
  • 3級は標準コース(教材込11,000円・5か月)と速修コース(教材込9,000円・2か月)の2本立て
  • 受講期限が明確にある。3級標準は2027年1月末、2級標準は2027年3月末
  • 同梱教材は自社出版なので、講義と本の章立てがずれない

次に読む

他の選択肢と総額で比べる → 簿記の独学にかかる費用

2級の学習計画を組む → 簿記2級の独学スケジュール

2級の記事をまとめて読む → 簿記2級カテゴリ

他社の受講料と並べて確認したい方は 簿記の通信講座を比較|3級・2級の総額と選び方 をご覧ください。講義1時間あたりの単価まで計算しています。

動画で学ぶ|簿記2級の無料講義

よくある質問

ネットスクールの簿記2級講座はいくらですか?

統一試験/ネット試験対応の標準コースで、初受講者は教材込41,000円、教材別32,000円(税込)です。他資格の受講経験がある場合は39,400円/30,400円、再受講者は教材別18,000円。教材込には、とおるシリーズのテキストとトレーニング、仕訳集、過去問題集、模擬試験問題集が同梱されます。

教材込と教材別はどちらを選ぶべきですか?

手元に教材がなければ教材込です。2級の差額は9,000円で、市販で商業簿記・工業簿記の教材一式を揃える金額とほぼ変わりません。すでに別シリーズで学習を進めていて、仕上げの段階にある場合は教材別で手持ちを使い切る選択もあります。1回転目の途中であれば、章立てを揃えるために教材込のほうが進めやすくなります。

受講期限を過ぎたらどうなりますか?

講義の視聴ができなくなります。3級標準コース(9月スタート)は2027年1月末、2級標準コースは2027年3月末が期限です。3級の速修コースには1か月2,000円で延長する制度がありますが、コースによって扱いが異なるため、申込前に該当コースのページで確認してください。

2級の約100時間の講義は、どれくらいの期間で消化できますか?

9月開講で2027年3月末までなら約7か月あるので、月14時間、週3.5時間の計算になります。ただしこれは講義を聞くだけの時間で、問題を自分で解き直す時間は別に必要です。2級の総学習時間を200〜250時間と見積もると、週あたり7〜9時間の確保が現実的な目安になります。

執筆:ぼきの森学校 編集部 監修:公認会計士・税理士

情報確認日:2026年9月6日(コース内容・価格・受講期限は ネットスクール公式サイト で最新情報をご確認ください。開講月によって価格・期限が異なります)

※本記事は公式サイトに公表されている情報にもとづく解説です。編集部が受講して比較したものではないため、講義内容についての体験にもとづく評価は行っていません。

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この記事を書いた人

ぼきの森学校の編集部です。日商簿記(初級・3級・2級)と原価計算初級の講義動画・解説記事・仕訳トレーニングを制作しています。記事は公認会計士・税理士が監修し、日本商工会議所の出題区分表や公表資料などの一次情報を確認したうえで公開しています。内容の誤りはお問い合わせフォームからお知らせください。

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